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先日購入した500SLを再評価してみました。

コトヴェールのノイズフィルターを使ったため、ACラインからのノイズは激減しており
ました。

受信機にはJRC NRD545を使いました。

アンテナの切替には同軸切替機を使いました。

設置環境はDX500はベランダの外0.5m先でしたので、
同じ状態にするために、500SLもポールにひっかけて窓から同程度
外に出しました。

3925KHzを使って、RF-SYSTEMのDX500と受信状況を比べたところ、室内設置の状態で
すでにDX500とほぼ同じ感度が得られていますので、確かに優秀です。
外に出したところ、SはほとんどDX500と同じレベルでした。

次に1314KHzを使って、大阪の中波を聞いて見ました。
2月の夕方の4時30分で少しずつ大阪の中波が強くなる時間です。
DX500ではS9程度、DX500ではS8程度で、若干DX500のほうが感度がよいですが
ほぼ同じでした。
なお室内と比べると、中波のほうが、差が大きいようです。
短波はそれほど差がありませんでした。

DX500はダイポールより若干落ちる感度と聞いてますので、そういう意味では
ダイポールよりは感度は落ちるとは思います。

ハイバンドですが15MHz帯で東南アジアの放送を比較したところ
DX500はS9に対して、500SLだとS3程度と、ハイバンドでは
感度が不足しているようです。

ノイズフロアレベルを比べたところ、DX500が3MHz付近でS1程度に対して
500SLは、S3程度ありました。

DX500についてはアース(極太アーシングライン8本をベランダの避難口に接地)を
外すとS3程度のノイズがありますので、アース対策をしていないDX500と、同程度といえます。

500SLについては、特にローバンド、中波での利用にメリットがあります。
ただ電源からのノイズに弱いところがありますので、出来れば電池ホルダーの
販売があればいいですね。

もし電池で運用したら、もう少しノイズレベルについては違う結果が出るかもしれないので
メーカーに電池ボックスを販売してくれないか聞いてみようと思います。
電池ボックスが入手できましたら、また再評価させていただきます。

500SLは 303WA発売後、価格的な差(303WAのほぼ2倍)や303WAの
性能の高さ、さらに500SLが外部設置できない(防水されていない)
といったことから、その存在価値が薄れています。

ただ本来、500SLのよさはそのポータブル性にありますので、
電池ボックスさえ販売されれば、価値があると思います。

まとめ

電池運用さえ出来れば、たとえば川原などにこれとポータブルBCLラジオを持っていけば、
ローバンドの中南米DXは、これでもできるだろうというのが感想です。

なおエレメント基部にあるモジュールを銅箔で包んで、シールドしたら
ノイズが減るようです。

また同軸とエレメントとの間にクランプコアフィルターを付けると
ノイズを場合によっては改善できるようです。

受信感度は、DX500よりも10db程度落ちるようです。

深夜ですが室内でもかなり楽しめました。

総じて、500SLは大変高いポテンシャルを持った優れたアンテナということが
いえますが、一方で、電源の対策、シールド、クランプコアフィルター
などの対策がその能力をいかんなく発揮させるために必要なアンテナです。

追記

先ほどアペックスラジオのホームページで500SL用の
電池ホルダーが2個限定で売り出しされていたので
一個購入しました。おそらくさらに低ノイズになりポータブル性も高まると
思います。