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今日はICF-2010DのフロントエンドのFET修理(半田不良)と周波数調整
(ゼロイン調整)をしたのですが、非常にFBになりました。

感度が低かったので、フロントエンドがおかしいと思い、裏蓋をはずして
アンテナコネクター側にある三つの半田のところ(フロントエンドのFET)を見て見たら
なんと半田がクラックをおこしています。明らかに誰かアマチュアが半田をした跡があります。
どうも前オーナーがよくある、フロントエンドのサージによるFET故障で交換をしたようです。
しかしその半田がうまく付いてなかったようです。(半田の盛りすぎ、しかしなじんでいない)
そこで再度半田をあててみたところ、感度が戻りました。

これでしばらくは良好な感度で楽しめそうです。
しかしこのICF-2010Dは、もともとフロントエンドが静電気などで飛びやすいため、
またFETが飛んでしまうかもしれません。

フロントエンドが飛ぶとどのような状態になるかといいますと、
大体、10から20dBほどの感度減少が生じます。

大体中古品のICF-2010D,2001Dの半数はこの状態だとのことです。
もし良いアンテナを使っていると感度減少に気が付かないこともあります。
私の場合は、40dBほどの低下があったので、むしろこの状態ではなく
FETの半田不良により、アンテナとの接続不良になっていた可能性があります。
この感度減少はMW(内臓アンテナ)SW(ロッドアンテナ)でも外部アンテナ同様に
生じます。

FETが飛んでいるかどうかテストする方法ですが、後ろ蓋を取って、アンテナ入力
端子近くにあるFET(Q303)のD,G,Sの端子と、アンテナジャックのアース側の端子との
間の電圧を測ります。 S 0.2V G 0.0 V D 2.9 V
なら正常です。異常の場合 (D) の電圧がおかしくなります。(低くても、高くても
駄目です。低いのはリークをおこしている不良品、高いのは死んでます。)

電圧がおかしい場合はFET  2SK152を交換します。 2SK152はオークションで10個2000円ぐらいで売っていることが
あります。(店舗で買うと通常ひとつ500円近くもするようです)

私の場合は、ラッキーなことに、FETは生きてましたので、半田を当てるだけで賦活しました。
ただ賦活したといっても、また駄目になるリスクは常にありますので、上記FETを10個
購入しました。

いやーしかし、復活した後は、本当凄く良く聞こえて楽しくなります。
中波も結構大きいバーアンテナを内蔵しているので、国内中波がいっぱい聞こえるし
本当に楽しいラジオです。
これでいつかぺディに行くのが夢です。


その後、SSBで0.1kHzぐらい調整がずれていたので、そのゼロインの調整もしました。
これは後ろ蓋をあけて、写真のようにボードを外します。このときワイヤーが
切れないように注意してください。CT601という 青い可変コンデンサーが銀色の金属ボックス
(SYNC unitと書いています)の真横(真ん中寄り)にありますので、それを調整します。
それで、音楽を流している局などを聞きながら、AMとSSBで調律が一緒に
なるように調整するだけです。(念のため、LSB,USBでも同じ調律か確かめるといいでしょう)

高い周波数の放送で合わせたほうがSSBの調律がかっちりと合致します。
そこで夕方7時からの15230kHz CVC INTERNATIONALで、周波数を合わせます。

さあ、これで最高のラジオをゲットです。
本当にいいラジオです。

あと注意すべきなのは、コンピューター用の電池には新しいアルカリ電池を
入れてください。

弱った電池だと、LCDの表示が薄れて見えなくなります。

オキシライドでも駄目です。電圧が高すぎて、逆にLCDの表示が薄れるみたいです。

電圧が高くてLCDが薄れた場合、LCDが下側からしか見えなくなるようです。

私もこの状態になったとき、いったいどうしてかと悩みましたが、いろいろネットを
調べていたら、電池の電圧がジャスト1.5Vでないと、LCDの視角が変わると分かり、
電池をアルカリに変えたら、直りました。

これも見落としがちなICF-2010D,2001Dのウィークポイントだと思います。