⊿型および△型のフラグアンテナについてモデルで検討してみました。

まず⊿型のデルタフラグアンテナを見てみましょう。

インプットした⊿型デルタフラグアンテナの形状
底辺地上高2m
幅4.5m
ターミネータ側高さ10cm(ほぼ鋭角)
給電点側底辺からの高さ4m

(設定)

プログラムを起動

上側の黄色のフォルダーマークをクリック

zz_MiniNEC の中のHFAperiodic の中の Flag K6SEを選ぶ

4nec2メイン画面で
上のSettingsを押す
さらにGeometry editにチェック

メイン画面に戻り
上のEdit を押す
さらにInput file を押す

図面上の各ワイヤーを下記のように選択して値変更

一番下のワイヤーを選択6つの枡目のところを下図のように修正
イメージ 3


一番上のワイヤーを選択6つの枡目のところを下図のように修正
イメージ 2

 



m( )mフラグとの比較上、少し小さめにしています。

イメージ 1

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実際に実験してみます

まず周波数1.7MHz   5.5MHz 9.5MHz   
抵抗値は 800 830 860 890 920 950 980オームを使います。

■周波数 1.7MHz 
抵抗値  800オーム時  F/B比  26dB
抵抗値  830オーム時  F/B比  25dB
抵抗値  860オーム時  F/B比  23dB
抵抗値  890オーム時  F/B比  21dB
抵抗値  920オーム時  F/B比  20dB
抵抗値  950オーム時  F/B比  18dB
抵抗値  980オーム時  F/B比  17dB

■周波数 5.5MHz 
抵抗値  800オーム時  F/B比  23dB
抵抗値  830オーム時  F/B比  25dB
抵抗値  860オーム時  F/B比  27dB
抵抗値  890オーム時  F/B比  27dB
抵抗値  920オーム時  F/B比  26dB
抵抗値  950オーム時  F/B比  25dB
抵抗値  980オーム時  F/B比  23dB

■周波数 9.5MHz 
抵抗値  800オーム時  F/B比  17dB
抵抗値  830オーム時  F/B比  18dB
抵抗値  860オーム時  F/B比  19dB
抵抗値  890オーム時  F/B比  21dB
抵抗値  920オーム時  F/B比  23dB
抵抗値  950オーム時  F/B比  25dB
抵抗値  980オーム時  F/B比  28dB


⊿型デルタフラグアンテナの特徴は周波数帯によって最大F/B比になる終端抵抗値が異なるという点です。
そのため終端抵抗値の可変の仕組みが不可欠になってきます。

(m( )mフラグの最適終端抵抗値は周波数に依存せず一定になっています。
このため終端抵抗値可変の仕組みは不可欠ではありません)


次に△型デルタフラグアンテナを見てみましょう。

次の形状のデルタフラグアンテナをインプットします。

インプットした△型フラグアンテナの形状
底辺地上高2m
幅6m
ターミネータ側高さ30cm(ほぼ鋭角)
給電点側高さ30cm(ほぼ鋭角)
中間地上高5m

デフォルトの上辺のエレメントを削除し、三角形の上辺になる2本のエレメント追加をします

Geometry edit画面上で
矢印マークを押して、上辺を選択して、Delボタンを押すことで上辺エレメントを削除し
Addボタンを押して、マウスを使って図面上に2本の線を引き、数値を調整して三角形のエレメントを
作ります。(終端抵抗と給電部のところは少しだけ高さを残しておきます)

イメージ 4
設定
イメージ 5
イメージ 6
イメージ 7



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実際に実験してみます

まず周波数1.7MHz   5.5MHz 9.5MHz   
抵抗値は 800 830 860 890 920 950 980オームを使います。

■周波数 1.7MHz 
抵抗値  800オーム時  F/B比  31dB
抵抗値  830オーム時  F/B比  38dB
抵抗値  860オーム時  F/B比  45dB
抵抗値  890オーム時  F/B比  33dB
抵抗値  920オーム時  F/B比  28dB
抵抗値  950オーム時  F/B比  25dB
抵抗値  980オーム時  F/B比  23dB

■周波数 5.5MHz 
抵抗値  800オーム時  F/B比  21dB
抵抗値  830オーム時  F/B比  23dB
抵抗値  860オーム時  F/B比  25dB
抵抗値  890オーム時  F/B比  27dB
抵抗値  920オーム時  F/B比  28dB
抵抗値  950オーム時  F/B比  28dB
抵抗値  980オーム時  F/B比  27dB

■周波数 9.5MHz 
抵抗値  800オーム時  F/B比  15dB
抵抗値  830オーム時  F/B比  16dB
抵抗値  860オーム時  F/B比  16dB
抵抗値  890オーム時  F/B比  16dB
抵抗値  920オーム時  F/B比  17dB
抵抗値  950オーム時  F/B比  17dB
抵抗値  980オーム時  F/B比  17dB

中波などのローバンドではターミネーターの値にF/B比が敏感に反応していますが
短波帯では周波数が上に行くほどに反応が鈍くなり、F/B比も低下しています。

周波数帯によって最大F/B比になる終端抵抗値が異なるという点も読み取れますが、
中波帯域で最適値となっている860オーム固定でも実用上問題ないのではないかと思われます。

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総じて⊿型フラグアンテナに比べて△型フラグアンテナは中波帯ではF/B比の性能が高い一方
△型フラグアンテナは高い周波数(9.5MHz)でF/B比が大幅に低下します。

m(  )m型フラグアンテナとデルタフラグアンテナのF/B比の比較は下記表の通りです
(赤字は各フラグアンテナのF/B比最高値です)

                       m(  )m   ⊿型  Δ型
■周波数 1.7MHz 
抵抗値  800オーム時  F/B比  23dB  26dB  31dB
抵抗値  830オーム時  F/B比  26dB  25dB  38dB
抵抗値  860オーム時  F/B比  29dB  23dB  45dB
抵抗値  890オーム時  F/B比  43dB  21dB  33dB
抵抗値  920オーム時  F/B比  33dB  20dB  28dB
抵抗値  950オーム時  F/B比  28dB  18dB  25dB
抵抗値  980オーム時  F/B比  26dB  17dB  23dB

■周波数 5.5MHz 
抵抗値  800オーム時  F/B比  23dB  23dB  21dB
抵抗値  830オーム時  F/B比  25dB  25dB  23dB
抵抗値  860オーム時  F/B比  28dB  27dB  25dB
抵抗値  890オーム時  F/B比  31dB  27dB  27dB
抵抗値  920オーム時  F/B比  32dB  26dB  28dB
抵抗値  950オーム時  F/B比  30dB  25dB  28dB
抵抗値  980オーム時  F/B比  28dB  23dB  27dB

■周波数 9.5MHz 
抵抗値  800オーム時  F/B比  26dB  17dB  15dB
抵抗値  830オーム時  F/B比  30dB  18dB  16dB
抵抗値  860オーム時  F/B比  36dB  19dB  16dB
抵抗値  890オーム時  F/B比  38dB  21dB  16dB
抵抗値  920オーム時  F/B比  32dB  23dB  17dB
抵抗値  950オーム時  F/B比  28dB  25dB  17dB
抵抗値  980オーム時  F/B比  25dB  28dB  17dB