ネットをチェックしていたらCFK455Jというメタルケースの
セラミックフィルターの在庫を発見しました。

発見したのはZaikostore.comというサイトでした。

送料、代引手数料込みで1,691円で購入しました。
ネットで注文して翌々日には届き、素早い対応で、安い買い物でした。

このCFK455JはAORのAR7030Plusにデフォルトで装着されていたフィルター
ということで、DX能力も高いと思います。

このCFK455Jと現在使っているCFW455KJFA-B0
(以下CFW455KJと略) そして私のR-1000のAMナローで
使われているCFR455H、さらに参考までIC-R75に使われている
CFJ455K5の仕様と比較してみました。
(CFJ455K5はTotal表記を±表記にしています)

     減衰帯域 
CFK455J  ±1.5kHz(6dB)  ±4.5kHz(70dB)   2000Ω  11共振子
CFW455KJ ±2.0kHz(6dB)  ±7.5kHz(50dB以内) 2000Ω   6共振子
CFR455H ±3.0kHz(6dB)   ±7.5kHz(70dB)   2000Ω 11共振子 
CFJ455K5 ±1.2kHz(6dB)   ±2.25kHz(60dB)    2000Ω 11共振子 

上記で見るとCFK455Jは6dB減衰帯域でCFJ455K5に近いことが分かります。
本当はCFK455I位(±2kHz(6dB)) がAMモードで音質と混信のバランスを
考えると丁度良いと思っていたのですが、こちらの在庫は有りません
でしたので致し方ありません。

R-1000のAMナローで使われていたCFR455Hと比較すると帯域がかなり
狭いです。

サイドの混信の切れは格段に良くなると思いますが、音は相当
こもった音になるのではないかと思っていました。

そして本日部品が届きました。

【CFK455Jの画像】
イメージ 1

【実装の画像】
イメージ 2

【換装後の感想】
前回と同様にチェック用にはほぼ一日中一定の強さで入感する
日経ラジオ社短波放送第2放送(3945kHz)をSG替わりに使い
ました。
信号強度の比較にはSメーターを使うよりも耳Sを使ったほうが
分かりやすいので前回と同じように次の基準で確認しました。
(他機種との比較ではほぼ同時に聞き比べて同じ受信状況に
なるようにしてデータを取っていますので、かなり定量的だと
思います)

①音飛びが始まる中心周波数からの乖離(バタバタし始めるところ) 
②ほぼ聞こえなくなる周波数からの乖離(ほとんど音がしない)

結果は次の通りでした。

JST-135
 交換前のセラミックフィルター   ①±4kHz  ②±6.7kHz
 交換後のセラミックフィルター   ①±3.1kHz ②±5.1kHz
 メカニカルフィルター       ①±1.5kHz ②±4.3kHz

NRD-545 
 Wide (BWC 5.6kHz)         ①±3kHz  ②±6.2kHz
 Narrow(BWC 2.7kHz)         ①±1.3kHz ②±4kHz

R-1000
 Narrow (Murata  CFR455H)       ①±4~5kHz ②±6~7kHz             

結論としては①②共狭くなりました。②は丁度NRD-545のWideとNarrowの
中間です。

フィルターを付け替えて聞いてみたところ、意外にも音は良く、
CFW455KJよりまろやかでノイズも少なくなり、低音がしっかりしていて
非常に聞きやすい音調になりました。
AOR AR7030Plusの3kHz帯域のフィルターの音に似ています。

恐らくCFJ455K5よりフィルターのシェープファクター
(6dB帯域幅Bと60dB帯域幅Dとした時、D/B)が大きいので
高域質の音が比較的残存しているので音質がこもらないのだと思います。
その分だけCFJ455K5等と比べると混信除去能力は落ちていると思いますが、
隣接局の混信がかぶる時はAM Narrowモードのメカニカルフィルターで
聴けばいいので、Interモードのフィルターとしてはこれで良いと思います。

ようやく満足しました。
これまでJST135のAM Interフィルターを求めて3つのフィルターを
買ってきましたが、ようやく納得出来るフィルターと巡り合いました。
これまで買ったフィルターは記念に取っておこうと思います。